スマートフォン、タブレット、パソコンと、それぞれの進化は目覚しく、毎年新しいデザインと機能が続々と発表されています。ただ、それぞれの垣根の差は正直まだ高いといえます。例えばスマートフォンは大きくなり、タブレットとの境が見えなくなったとも言われますが、やはり両者の間には大きな隔たりがあります。

同様に、タブレットも高性能になってきたとはいえ、まだまだパソコンとの差は大きく、特に仕事使いではパソコンに遠く及ばないのが現状です。ただ、ここで逆転の発想的商品が発売されました。それが、富士通の「LIFEBOOK GH77/T」という製品です。

「持ち運べるデスクトップPC」という発想

 

 

何が逆転の発想かと言いますと、今まではタブレットをパソコンに近づけようと懸命でした。しかしこの製品は、パソコンをタブレットとして使おうという考え方です。発想もそうですが、性能そのものもなかなか斬新なPCなので、今回はその特徴をできるだけ分かりやすく書いてみたいと思います。

タブレットは持ち運びには大変便利ですが、性能面ではまだ力不足。でも十分な性能を持つデスクトップパソコンでは、当然持ち運びができない・・・そんな歯がゆい両面を一気に解決したのが、このパソコンです。なんとデスクトップのパソコンがありながら、液晶のディスプレイだけを取り外してタブレットとして使うという驚きの使い方です。

今までノートPCで、タブレット仕様というのは幾つかありますが、デスクトップとタブレットを両立させるという考え方は極めて面白いです。いわゆる2in1の製品は液晶もCPUもストレージも一体型になっています。でもこのパソコンは取り外すディスプレーはタッチ操作や映像出力を行なうもので、CPUとストレージと切り離す形となっています。

取り外したものを見るといかにもタブレットという感じなので、パソコンとしての性能を疑う気持ちがあるかもしれませんが、かなり高スペックです。クアッドコアのCore i7-4712HQ(2.3GHz)で、メモリーは8GB、そしてなんと2TBのHDD、しかもブルーレイのドライブまで搭載しています。

単純にスペックだけを比較すると、15インチのフラッグシップのパソコンの性能と同じぐらいのものを持ち合わせています。では、もう少し機能面を詳しく見ていきましょう。

 

15.6インチの画面サイズはすべてをカバーできる。

15.6インチの大画面を見れば、これがもはやタブレットではなくデスクトップPCであることを実感できるはずです。そしてそれをそのまま取り外して使えるわけですから、動画や写真の編集も楽々です。またブルーレイの映像もそのまま簡単に見られるというのも嬉しい機能です。これでポータブルのテレビも不要となります。

世界最薄で、見た目よりかなり軽い

9.8ミリの薄さ、980グラムの軽さ。大型ディスプレーは正面だけで感じる感覚で、持った瞬間驚きの軽さには驚愕します。これだけ軽ければ確かに持ち運びは簡単です。そしてCPUはディスプレーには内蔵されていないので、どれだけ使用としても熱くなることがありません。これは今までに味わったことのない感覚といえます。

 クラウドのストレスのなさは快感の域

HDDレコーダーやスマートフォン、イヤホンとの連携も簡単であることも特徴ですが、外出先からスマホ経由でテレビ番組の録画をしたり、エアコンの運転を操作することもできます。また写真や映像のクラウド化も自動なので、自宅に帰ってきた瞬間にすべてのデータが同期されます。今まではパソコンとタブレットを分けて使っていた人にこそ、ぜひ体感してほしい製品です。

これまでのパソコンとも、タブレットとも違う独特な違いを感じることができるはずです。斬新すぎる使い道は無限に広がる可能性も秘めています。本物の一体型がここに登場しました！

 

（画像引用元：富士通公式HP）