「カセットテープ」という名前を聞いたことのないという、平成生まれの子に先日会いました。「逆にオシャレ！」とのことで、何が「逆に」なのかは分かりませんでしたが、そういう時代になったのだとしみじみ実感させられます。

カセットも知らないということは、レコードも知らないでしょうし、当然レコードに針を落とした経験もないでしょう。すべてデジタルで、今やダウンロードという目に見えない「形」でデータを持つ時代ですから、すでに形ある物として保存する時代は終わりを迎えているのかもしれません。でも、昭和の良き時代を過ごしてきた人にとっては、音楽も古き良き形として保存している方も多いかもしれません。

ただ、音質という点からみれは当然劣化は避けられないので、そのあたりはジレンマに陥ることがあります。そんな悩みを解決し、思い出の音源はそのままに、ノイズだけを消して保存できるユニットが登場しました。それが、プリンストンより発売された「PCA-ACUP3」という製品です。

 

眠っていた思い出をクリアに蘇らそう！

この製品は、レコードやカセットなどのアナログ音源をデジタルに変換してくれるユニットなのですが、単なる変換する機能だけではありません。サウンド編集ソフトである「Sound it7 Basic for Princeton」が付属していて、オーディオの編集もできます。

さらに、これが嬉しい機能ですが、ノイズ除去のプラグインも搭載していて、音質を落とすことなく、ノイズだけを綺麗に除去することができます。レコードやカセットテープ、特にラジオから録音した音源はノイズが多いので、この機能のために購入する人もいると思います。そしてそのクリアになった音源は、もちろんiPhoneでも再生して楽しむことができます。

またパソコンに接続すれば、WMAやAAC形式に変更もできて、好みの音質に変更することも可能です。しかもパソコンで音楽を製作する、いわゆる「DTM」では標準規格であるVSTプラグイン対応で、様々な機能も足していくことまで出来てしまいます。

ここまでの機能&性能を身につけて、実売価格はオープン価格で「4,612円」。とっても安い！とまでは言えませんが、この価格で数々の思い出が蘇るとするならば、値段以上の価値があるでしょう。押入れや段ボールの中に、たくさんのレコード、カセットテープが入っている人は多いと思います。もちろんその一つ一つも貴重な音源と思い出ですが、クリアな音で聞け、かつ保存できて何の損があるでしょうか。

ぜひこの一本で、あの頃に戻ってみてください。

（画像引用元：PRINCETON公式サイト）